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無理をすれば何とかなる、をやめた。限られた時間で仕事を選ぶ判断軸

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無理を続けず、限られた時間で仕事を選ぶ判断軸を表したNoBorderのアイキャッチ

以前の私は、仕事が増えても、自分が無理をすれば何とかなると考えていました。

時間が足りなければ長く働く。期限が迫れば休む時間を削る。最終的に自分が引き受ければ、目の前の仕事は終わります。自分一人の都合だけで考えていた頃は、それでも進められると思っていました。

考えが変わった大きなきっかけは、結婚して家族を持ったことです。自分の決断や働き方が、自分一人の生活だけに影響するものではなくなりました。

そこから、仕事を選ぶ基準も変わりました。今は「やりたいか、やりたくないか」だけでは決めません。限られた時間を何に使うか、その選択が大切なものを守ることにつながるかまで考えます。

長く働くことを、解決策にしない

仕事が終わらないとき、稼働時間を伸ばす方法は分かりやすいです。今日だけ、今週だけと考えれば、一時的には帳尻を合わせられます。

ただ、その方法を前提にすると、仕事の進め方はなかなか改善されません。手順が曖昧でも、毎回ゼロから作っていても、最後に自分が時間を足せば終わるからです。

家族を持ってからは、稼働時間を守り、家庭に戻ることも仕事と同じように大切になりました。終わらない分を自分の時間で埋め続けるのではなく、限られた時間で終えるには何を変えるべきかを考える必要があります。

生産性を上げるという言葉は、短時間に多くの仕事を詰め込むことのように聞こえる場合があります。私にとっては、必要な仕事を選び、同じ迷いや手戻りを減らし、守ると決めた時間に仕事を終えることです。

「やりたいか」だけで決めない

以前は、やりたい仕事か、やりたくない仕事かが大きな判断軸でした。やりたい仕事には時間を使い、気が進まない仕事はできるだけ避ける。その方が自分らしく働けると思っていたからです。

今は、やりたくないという感情だけで外さないようにしています。気が進まなくても、次の成長につながることや、大切なものを守るために不可欠なことなら、引き受ける選択肢があります。

反対に、やりたい仕事でも、今やる必要があるとは限りません。面白そうに見えても、守るべき時間を崩し、周囲に良い影響を生まないなら、後に回す判断も必要です。

やりたいことを諦めるのではありません。気分だけで順番を決めず、今の自分が負う責任と合わせて選ぶということです。

仕事を選ぶときに確認する三つの基準

迷ったときは、次の三つを順に確認します。

  1. 自分の成長につながるか。終えたあとに、次の仕事でも使える知識、手順、判断力が残るかを見ます。
  2. 大切なものを守るために不可欠か。生活や事業を維持するために、今の自分が担う必要があるかを考えます。
  3. 周囲へ良い影響をもたらすか。自分が信じていることや大切にしているものに沿い、関わる人を傷つけない選択かを確かめます。

三つすべてを完璧に満たす仕事ばかりではありません。それでも、どの基準で選んだかを言葉にすると、「何となく断れなかった」「面白そうだから始めた」という曖昧な決め方を減らせます。

また、気が進まない仕事を引き受ける場合も、理由が明確になります。なぜ必要なのか、いつまで続けるのか、終えたあとに何を残すのか。この三点を決めれば、ただ我慢を続ける状態と区別できます。

時間を守るために、仕事の前後を見直す

時間が足りないときは、作業中の速さだけを見直しがちです。しかし、実際には、始める前に迷う時間と、終えたあとに直す時間も積み重なります。

私は仕事を始める前に、何が完成したら終わりか、誰の確認が必要か、今日やらないことは何かを決めるようにしています。完成形が曖昧なまま着手すると、途中で判断が増え、終わりも伸びるからです。

終えたあとは、次に使える材料を一つ残します。文章なら構成、定型作業なら手順、外へ出すものなら確認表です。一度の仕事を一度きりで終わらせず、次回の開始を軽くします。

仕事の前後を整えても、すべてが予定通りに終わるわけではありません。それでも、何に時間を使ったかが分かれば、次に減らす場所を選べます。「また頑張る」で終えないことが、稼働時間を守る第一歩です。

やりたくない仕事は、型を残して次を軽くする

必要だから引き受ける仕事ほど、毎回同じ負担を繰り返さない工夫が大切です。

一度終えたら、使った入力、進めた順番、確認した点を残します。次回はその型から始め、迷った場所だけを直します。自分だけが分かる記憶ではなく、手順や確認表にすれば、忙しいときにも同じ判断を繰り返しやすくなります。

NoBorderでも、AIを使う目的を「文章を速く出すこと」だけには置いていません。材料の整理や下書きをAIに任せても、事実、送信、公開などの判断は人が確認します。そして、使えた指示文や確認表を次回へ残します。

AIに任せる範囲と人が判断する範囲を分けると、本人が毎回すべてを抱える時間を減らせます。一方で、大切な選択まで機械に任せる必要はありません。守るべき時間を作るために、繰り返し作業を型にするという使い方です。

限られた時間は、判断を不自由にするだけではない

使える時間に限りがあると、できないことは増えます。ただ、その制約があるからこそ、何を大切にするかもはっきりします。

自分が無理をすれば終わる、という考えを手放してから、仕事を選ぶ責任は重くなりました。同時に、やらないことを決め、進め方を見直す理由も持てるようになりました。

今でも、やりたいかどうかは大切な感覚です。しかし、それだけで決めず、成長につながるか、大切なものを守れるか、周囲へ良い影響をもたらすかを重ねて考えます。

長く働けば何とかなる状態ではなく、限られた時間の中で続けられる状態を作る。そのために、仕事の量だけでなく、選び方と残し方を見直していきます。

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