独立してよかったことを聞かれると、最初に浮かぶのは、時間を自分で調整できることです。
平日に休みを取る。忙しい時期を先に見越して予定を組む。仕事の区切りを作り、まとまった休みを取る。会社員のころより、自分の意思で予定を組みやすくなりました。
けれど、振り返ってみると、ぼくにとって一番大きかったのは、休みの多さではありません。
最終的にやるか、やらないかを、自分で決められること。
独立してよかったと感じる中心には、この自己決定があります。
平日に休めることより、予定を自分で組めること
ぼくの仕事はクライアントワークが中心なので、独立したからといって、毎日を自由に休めるわけではありません。相手の予定や締切に合わせる必要があり、基本は平日に働きます。
それでも、忙しくなりそうな期間が分かれば、その前後を調整できます。実際に、仕事の山を先に見越して予定を組み、まとまった休みを取ったこともありました。
ここで大事だったのは、「いつでも休める」ことではなく、仕事と休みの組み方を自分で決められることでした。
休む日を決めるなら、その前に何を終えるかも決める。相手に迷惑をかけないため、早めに共有する。自由は、予定を組む責任とセットです。
最終判断を自分で下せると、余計なストレスが減った
独立すると、誰かから細かな指示を受ける場面は減ります。代わりに、「この仕事を引き受けるか」「どこまでやるか」「いつまでに終えるか」を自分で決めます。
結果が良くても悪くても、自分の選択です。うまくいかなかったときに、判断した自分から逃げることはできません。
一見すると重い話ですが、ぼくにとっては、この状態の方が気持ちは楽でした。誰かの指示に納得できないまま動くストレスより、自分で決め、必要なら自分で修正する方が前へ進みやすかったからです。
もちろん、独立しても相手の意見を聞かなくてよいわけではありません。クライアントや協力する人の事情を聞いたうえで、最後の責任を自分が持つ。その線がはっきりしたことで、判断に迷ったときも戻る場所ができました。
努力が結果へ近づく一方、守られてはいない
独立すると、自分が動いた結果が、会社や事業の結果へ直接つながります。良い仕事を積み重ねれば、次の依頼や信頼につながる。反対に、何もしなければ前には進みません。
この分かりやすさも、独立してよかったことの一つです。
ただし、努力すれば必ず報われる、と単純に言いたいわけではありません。何に時間を使うか、誰の困りごとを解くか、作ったものに価値があるか。方向がずれていれば、動いた量だけでは結果につながりません。
守られていないからこそ、頑張ることより先に、どこへ進むかを考える必要があります。
自由を増やすために、AIへ渡す仕事も自分で決める
今は、定型的な確認や下書き、情報整理の一部をAIへ任せています。これも、単に楽をするためではありません。
自分が判断しなくてもよい作業を減らし、本当に自分が決めるべきことへ時間を残すためです。
ただし、送信、公開、契約、支払いのように、失敗したときの影響が大きい仕事は人が確認します。何でもAIへ渡すのではなく、任せる範囲と止める条件を先に決めます。
独立して得た自己決定を、AIに丸ごと渡してしまったら本末転倒です。作業は任せても、進む方向と最終責任は自分で持つ。この線引きを大切にしています。
独立してよかったかを、三つの質問で振り返る
独立の良さは、売上や休みの日数だけでは測れません。ぼくは次の三つで振り返ります。
- 自分で予定を組める余地は増えたか
- 納得できる判断を自分で下せているか
- 結果が悪かったとき、自分で直せる状態か
三つがそろっていれば、自由と責任の両方を引き受けられていると思います。
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