会社を作ったあとの前進は、売上だけで測れるものではありません。もちろん売上は大切です。でも、ぼくが最近いちばん大きな変化だと感じているのは、会社を運営するための時間をつくる仕組みを持てたことです。
会社設立の準備をしていた頃、ぼくは個人事業でShopifyのECサイト構築を進めていました。案件を進めるには、自分で画面を確認し、手を動かし、次の作業を決める必要があります。それと同時に、会社を作るための準備も進めなければなりませんでした。
やるべきことは分かっているのに、会社の仕事へ使う時間が残らない。この記事では、そこから何が変わったのかを、売上以外の前進として振り返ります。
会社の準備が進まなかった理由は、時間の不足でした
当時の課題は、知識が足りないことではありませんでした。会社を作るための手続きや、今後のサービスについて考える必要があることは分かっていました。
ただ、目の前の案件を進めるには、ぼく自身が手を動かす場面が多くあります。確認、修正、資料の整理、画面上の操作。ひとつずつは小さくても、まとまると会社運営のための時間を押し出します。
「会社のことを考える時間を取ろう」と思うだけでは、その時間は生まれません。目の前の作業が残っている限り、先にそちらへ手が伸びます。ぼくに必要だったのは、気合いではなく、作業の持ち方を変えることでした。
AIに任せられる実作業が増えた
転機になったのは、文章を作るだけでなく、ブラウザ上の確認や操作もできるAIエージェントを使い始めたことです。
それまでも、文章の下書きや情報整理にはAIを使っていました。ただ、実際の仕事では、下書きを作ったあとに画面を開き、内容を確認し、次の場所へ反映する工程が残ります。その工程まで含めて仕事を分け直すことで、AIに任せられる実作業が増えました。
ここで大切なのは、「全部をAIに任せられるようになった」という話ではないことです。公開、送信、契約、支払いなど、失敗したときの影響が大きい仕事は、人が確認すべきです。AIへ渡すのは、整理、下書き、決めた手順に沿った確認など、やり直しやすい範囲からにしています。
速くなったことより、経営の時間ができたこと
AI導入の効果は、ひとつの作業が速くなったことだけではありませんでした。
実作業を任せられる範囲が増えると、ぼくは会社の運営について考える時間を取りやすくなりました。どんなサービスを届けるのか。誰の、どの仕事を軽くしたいのか。発信をどう続けるのか。こうした問いは、目の前の作業を終わらせるだけでは進みません。
売上が立ったかどうかとは別に、次の事業へ向き合う時間をつくれた。ぼくにとっては、それが会社を作ってから感じた大きな前進でした。
自分の実体験が、支援サービスの土台になる
NoBorderが目指しているのは、AIを入れること自体ではなく、経営者の手を空けることです。
この考えは、きれいな理論から始まったものではありません。ぼく自身が、個人事業の実作業と会社運営の間で時間を確保できず、作業を分け、AIへ渡し、人が確認する線を決めることで前へ進めた経験から生まれました。
だから支援するときも、いきなり多くの仕事を自動化するのではなく、まず今の仕事を見える形にします。そのうえで、繰り返しが多い仕事、判断が少ない仕事、失敗しても戻しやすい仕事から順に任せます。
大切なのは、AIが何をできるかより、経営者が空いた時間で何を進めたいかです。
次に作りたいのは、発信を続けられる型
次に取り組みたいのは、YouTubeでの情報発信を続けやすくする型づくりです。これはまだ完成した仕組みではありません。
題材を集める、構成を作る、台本を整える、確認する、公開後の結果を残す。工程を分け、AIに任せる部分と人が判断する部分を決める。これまで実作業で進めてきた方法を、発信にも応用したいと考えています。
新しいことを始めるために、さらに自分の稼働を増やすのではなく、続けられる仕組みに変えてから始める。これも、売上以外の前進を次へつなげる方法だと思っています。
売上以外の前進を、三つの質問で確認する
会社や個人事業を前へ進めているのに、数字へ表れず不安になることがあります。そんなときは、次の三つを確認してみてください。
- 自分が手を動かさなくても進む仕事は増えたか
- 人が確認する場所は決まっているか
- 空いた時間を次の事業へ使えているか
三つすべてが大きく変わっていなくても、ひとつ前へ進んでいれば、会社の土台は少し強くなっています。
NoBorderの無料AI診断では、今抱えている仕事を整理し、AIに任せやすい作業と、人が判断すべき仕事を分けます。所要時間は約3分です。
